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2016年1月19日火曜日

第一章 統合失調症からどのようにして回復したのか 7

徐々に体調が良くなっていく

A病院のデイケアに通いながらツイてると繰り返し言うことで物事の見方が変わり、また日々の生活でも行動が変わっていき、さらに体調も徐々にどんどんとよくなっていきました。

また、絶好調という言葉も使うようになりました。

絶好調と言っていると不思議と絶好調になるという不思議な法則があるのです。

なので、スタッフさんから「今日の調子はどうですか?」と聞かれた時も「絶好調です」とまずは言ってみました。

すると、言う直前まで違和感を感じるのですが、言ってからは意外とこんなものかというか、絶好調って言っていいんだみたいな感覚になりました。


オープンで働くかクローズで働くか

A病院のデイケアに24歳の11月から通い始め1年半ほど通った頃にお医者さんからついに就労の許可をいただきました。

仕事は障害者雇用枠で探すことにしました。

精神障害者の就労にはオープン就労とクローズ就労というものがあります。

オープン就労というのは障害を明らかにして障害者手帳を使い障害者雇用枠で就職するというものです。

一方、クローズ就労とは障害があることを職場には言わずに一般雇用の枠で就職するというものです。

どちらもメリット・デメリットがあるとは思います。

オープン就労のメリットは障害を明らかにして就職するので、職場から体調が悪い時に配慮が得られやすいという点や通院などの予定を組み入れやすい点があります。

デメリットとしては就労の枠が少ないため、就労活動に時間がかかりがちな点や正社員などの給料の比較的良い仕事が少ない点があげられます。

一方、クローズ就労のメリットは求人が多いため、面接に受かれば条件の良い仕事に就きやすい点がやはりあげられます。

しかし、デメリットとして体調が悪くなっても障害を理由には休めないことや通院の時間を自分でなんとか確保しないといけないということがあげられます。

私はオープン就労とクローズ就労のメリット・デメリットを比較してオープン就労のメリットが大きくデメリットが小さいと感じました。

なぜなら、この障害には波がある人が多いといわれていたことと、通院の日程を組むにもやりやすいこと、また心理的にも何も隠さずに働けるという点が大きいと思いました。

また、給与も働き次第で何とでもなるのではないかと思いました。

なので、オープン就労の方がメリットが大きいと思いました。

大学中退そして就職活動

お医者さんから就労許可が出てから大学は中退しました。

もう働くのだから大学に行く必要はないと思ったからです。

親はできれば大学に行ってほしいという立場でしたが私は大学に未練は全くありませんでした。

一度復学して大学の授業が全く頭に入らなかったこともあり大学は私には向いてないと思ったということもあります。

親は相当大学に残ってほしいと思っていたみたいで結構反対されましたが私は早く仕事をしたかったので就職活動を選びました。

就労活動はA病院のデイケアのスタッフさんが支援してくれながら行いました。

大学を中退したあとまずはA病院のデイケアのつながりで話が来ていた仕事に応募してみました。

その会社をB社とします。

B社での仕事内容は最初はパソコンを使う業務と聞いたのですが、話が進むうちに荷物運びのような業務になると聞いて、その話は悩んだ末お断りしました。

悩んだ理由は私はパソコンが得意なのでそれを活かせる仕事に就きたかったことと、障害者雇用で仕事が見つかるまでは1年程度の時間がかかる場合があると聞いていたので、今仕事に就かなかったら仕事に就くのが遅れるのではないかと思ったからです。

けれども、そこでもB社のその仕事に就くメリット・デメリットをデイケアのスタッフさんと考え私の判断でやめることにしました。

そこに就職するメリットはすぐに働けること、デメリットは希望するような働き方ではないことです。

そこに就職しないで就職活動を続けるメリットは希望する働き方ができるところが見つかる可能性があることで、デメリットはすぐには働けないことでした。

そこへ就職するかどうかということに面談を含めて1か月弱ぐらい時間がかかったように思います。

B社での就職をやめると決めた後、次にハローワークを使って障害者雇用の仕事を探しました。

ハローワークはデイケアの近くにあったハローワークでデイケアのスタッフさんとつながりのある方が担当者をされていました。

そのハローワークの障害者雇用担当の方がいろいろな会社の情報をご存じだったので、ここはやめた方がいいかもとかここはいいかもしれないということをアドバイスしてくれました。

ハローワークでは検索機を使って求人を探しました。

ハローワークに行くと検索機で何十件もの求人を毎回見比べていました。

探した求人の中から良さそうだと思ったものをハローワークの担当者の方に5つほど見せて相談して、アドバイスを受けたうえでいいと思ったもの1つに応募しました。

履歴書などの応募書類はデイケアにワードのひな型があったのでワードで作成しました。

履歴書は家でも書いては校正しデイケアでも書いては構成し不自然さがなくなるように気を付けました。

書類を応募した後は、書類選考に障害者雇用だと2週間ほどかかることがあるという話だったので、時間を無駄にしないためにハローワークで次の仕事の検索を行いました。

なので、求人を何十件も検索して書類を応募してその1週間後ぐらいにまたハローワークに行って求人を何十件も検索してまた応募して1週間待ってということの繰り返しでした。

障害者雇用の場合ハローワークにある求人はアルバイトや非正規雇用がほとんどで正社員はほぼありませんでした。

なので、応募した求人は全てアルバイトや非正規雇用でした。

そのうちに応募した団体が5団体ほどになりました。

ハローワークに行ってない週もあったので、5団体になるまでにだいたい1か月半ぐらいかかったと思います。

団体としたのは公務員系の仕事もあったからです。

面接の練習も何度も行いました。

想定質問とそれに対する回答を自分で30通りほど考えておきました。

それを想定問答集という形でまとめ繰り返し読んで暗記するように努めました。

また、デイケアのSSTを使って実際に質問をしてもらいそれに対して答えるという練習もしました。

初めに応募した2社からは確か連絡が無かったので書類選考の段階で不採用になったと思います。

ただ、不採用になることの方が多いと思っていたので特に気にしていませんでした。

公務員系の仕事(仮にE団体とします)の面接は初めのデイケアにつながりがあったB社での仕事の面接のような面談のようなものがあったので2回目の面接としておきます。

そのE団体での2回目の面接では想定問答集で練習していたので、想定していた質問と想定していた質問でない質問両方ありましたが自信がついていたため堂々と答えることができました。

2回目の面接の1,2週間後ぐらいにF社の面接がありました。

F社の面接では想定問答集にあった質問はほとんどされませんでした。

むしろ、面接する側の(今の会社の上司の)方のほうがいろいろと話してくれたのでそれを一生懸命聞くことに集中しました。

ただ、想定問答集で用意していた質問は聞くことができました。

想定問答集には向こうからの質問だけでなく向こうから逆に質問がないかと聞かれることも想定していたので、こちらからの質問も練習していました。

この面接を受けたE団体とF社は時間さえ合えばどちらも内定だったのですが、こちらが最初は2時間から働きたいという条件を出しました。

2時間から働くというのはこの病気は新しい環境になれるのに時間がかかる人が多いということと、また体力を徐々につけていくためということが理由です。

デイケアのスタッフさんもそういうことを受け入れてくれる会社がいい会社だと思うと言っていたということもあります。

その条件を出したところ、公務員系のE団体は最初から7時間はいてほしいということで折り合わず、F社は受け入れてくれました。

なので、F社が今働いている会社です。

F社には障害者雇用のアルバイト社員として入社しました。

内定の通知は今の上司から直接電話で面接の次の日に来ました。

その時はちょうど友達と外で夕食を食べていたのですが、すぐに電話に出て内定を電話でいただいたその場で内定を承諾しました。

そしてその場にいた友達に報告して歓びを分かち合いました。

また、のちに1社から内定が出た後に電話が来たのですが、すでに内定して承諾もしている会社(F社のこと)があることを伝えましたので、そちらでは何も進んでいません。

こうして仕事が見つかるまで1年ほどかかる人もいるといわれる中、3か月で働き始めることができました。

これは非常にありがたいことで感謝しています。

この理由として当時から景気が回復傾向にありさらに労働人口の減少も加わり企業が採用に積極的になっていたということがあげられます。

また、今回の結果はいろいろな方の支援があったからできたことであることは間違いありません。

なので、支援をしてくれたA病院のデイケアのスタッフさんやお医者さんやハローワークの担当者さんには本当に感謝しています。

もちろん、採用してくれたF社の方にももっとも感謝しています。

こうして25歳の7月から念願の仕事をして働くことができるようになりました。


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